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塗装色の表記の違い3 RAL(ラル)カラーについて

今回は「RALカラー」について説明をします。
あまり馴染みのない「RALカラー」日本では一般的ではないので耳にしたことすら無い人が多いのではないかと思います。

そもそも「RALカラー」ってなんなのでしょうか?
RALカラーとはドイツの標準カラーチャートの事でヨーロッパで使われている日本でいうとこの日塗工のようなものです。古くから建築やインテリア製品、工業製品や各種プロダクトなどで使用されています。RAL1000から始まりRAL1001、1002、1003と続いていきます。
http://www.ralcolor.com/

カラーチャートでは約200種以上のカラーバリエーションとなっており色相全体をカバーしています。

特徴といえばやはり色が綺麗と言えば簡単なのですが、日塗工にはないビビッドな色や中間の綺麗な淡色など色の表現は秀逸です。日塗工の見本帳では約700色もの色数を網羅しているのですがその中には無い色見が揃っています。日塗工がいけないという訳ではないんですがやはり日本人とは違う色彩感覚から生まれた色という印象が強く、それゆえにその色に惹かれてしまいます。車の赤が日本車はなんだか少しくすんでいたり少し黒みが入っていたりしますが、ワーゲンの赤ってこれぞ赤っていいう感じでとても綺麗ですよね。その違いって言ってしまうと抽象的すぎますかね(笑)

さてこの様な綺麗な色彩の「RALカラー」ですが、ヨーロッパでは昔から粉体塗料が作られています。ヨーロッパのタイガードライラックという会社がほとんどの色を標準塗料として在庫しているため欲しい色番号を言えば日本法人から簡単に入手することが可能です。CYUONのスケープカラーもほとんどがRALカラーを使用しています。小ロットからでも入手することが出来るので大量注文品でなく一品ものでも対応出来るので大変重宝しております。

粉体塗料の段階でもこんなに綺麗な発色をしています。この量が最小注文量ですがこれだけあれば10平米は塗装可能です。

瓶に入れれば色が綺麗なんでオブジェになりますね。間違った使い方ですが(笑)

次回はRALカラーの塗装例を少し紹介しますね。

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