2018.3.20
JAPAN SHOP 2018レポ その3
出展ブースについて
今年のJAPAN SHOP 2018のCYUONブース
今回で3年連続3回目の出展となるJAPAN SHOP。初年度2016年は1コマ3m×3mでの出展でした。(下の写真)開発した紛体塗装でのグラデーション「スケープ・カラー」の初披露目ということだったのですが、紛体塗装自体あまり知られていないことやCYUONさえ全く知られていない状況なので、探り探りの出展だったのでブースは小さくてもシンプルにして「色」を際立たせるようなデザインとしました。真っ白い空間に500角のグラデーションパネルを並べスケープ・カラーを際立たせることで他の空間とは違う空気感を放つことが出来、予想より多くの人に足を止めて頂き展示物を診てもらうことが出来ました。紛体塗装でのグラデーション表現をこれまで大々的に発表したのは日本で初めてではないでしょうか。「紛体塗装の概念が変わった」「色が綺麗すぎて感動した」「色のネーミングにやられた」など嬉しいお言葉も多数いただきました。まさに、CYUONの本格的なスタートがこの時でした。
プロジェクト初年度のJAPAN SHOP2016CYUONブース
コンパクトなブースですがシンプルで色が映えるデザインが目を引きました
2年目の2017年はコマ数を増やし3m×6mの2コマで出展しました。初年度に比べよりインパクトを与えることと色を変えることでイメージがこんなにも変わるという事を訴えるために、工事現場で使われている「仮囲い板」をスケープ・カラーで紛体塗装しメインビジュアルとしました。壁一面にグラデーションの仮囲い板が角度を持って並び、まるで商材のようにも見て取れるくらいの存在感で、実際に販売してほしいというお言葉も頂いたり、改めて紛体塗装でのグラデーション表現に驚かれるかも大変多くおられました。
2年目のJAPAN SHOP 2017CYUONブース 2017年のブース年艦に掲載が決まっています(もうすぐ発売予定)
背の高い仮囲い板がグラデーションに
違う角度で見ると見える風景も変わって見えます
そして3年目の出展の今回は少し趣向を変えスケープ・カラー(グラデーション紛体塗装)のみならず、オリジナルの単色3分艶エアー・スケープ・カラー、サンライト・スケープ・カラー、そして今年の新色レモン・スケープ・カラーといった単色のカラーも全色メインパネルとして展示することに決定。今まではどうしてもインパクトのあるスケープ・カラー(グラデーション紛体塗装)を中心とした展示となっていましたが、単色の色もどれも綺麗な色で、どんな場面でも使いやすい色となっています。また、こういった中間色は粉体塗料メーカーは作っておらず手に入れることが難しい色なんですが、そういったメーカーが作ってない色をCYUONでは標準としてラインナップしているという事を周知するため全色メインパネルとして展示をしました。明度・彩度が整理されているので並べるとグラデーションとなり、ブースを単色でもグラデーションで彩ってくれました。
サイズは昨年と同じ2コマでの出展。これまでは壁面にパネルを展示してきましたが今年はより空間を使ったブースになりました。調布にあるアラキ+ササキアーキテクツさんが開発した「モクタンカン」という鉄の単管を木に置き換えたというナイスなアイテムとコラボレーションしブースのメインとなる櫓を組み、そのモクタンカンにワイヤーで展示パネルをぶら下げるデザインです。このモクタンカンの発想ってCYUONと似ていると思っていて、「通常あるものを別のものに置き換えると印象がこんなにも変わる」といったコンセプトに共通のものを感じました。色を変えると印象が変わる・素材を変えると印象が変わる。そんな2つのアイテムが一緒になると面白いに違いないということで今回の展示会に協力を要請し快諾していただきました。
単管に使うクランプって通常はメッキしてあるのですが、そんなクランプもCYUONのエア・スケープ・カラーや新色のレモン・スケープ・カラーで塗装するとこんなにも可愛いアイテムに変身。それにこの色が木の色にかなりマッチしていて空間の彩りの一部にもなってくれています。
櫓の高さも一番高いところで約4M近くあり、さらに斜めに角度を付けることで展示パネルの色が立体的に列をなしグラデーションを綺麗に表現してくれています。またモクタンカンに吊り下げられた展示パネルが会場の空気でユラユラと揺れ空間に動きも与えてくれていて見ているだけで気持ちの良いブースになりました。
照明も展示パネルの色を自然と引き出すような明るさになっているのですが、周りから見ると明るさが際立っていて、この光も空間づくりに役立ってくれていました。
これまではグラデーションが注目されてきましたが、今回の展示で単色の綺麗さも伝えることが出来ました。モクタンカンのクランプにCYUONの開発してきた色を施したことで使い方の事例としてとても分かりやすいという評価を多くの方から頂きました。また、モクタンカンについても多くの方が興味を持ってくださり、まさに相乗効果を発揮するコラボレーションとなったことも良かったと思います。
つづく。
ブースデザイン ISSUN 田中行
照明デザイン Y2 Lighting Design 山下裕子
モクタンカン協力 アラキ+ササキアーキテクツ