コラム

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新年のごあいさつ

CYUON代表の杉原です。
新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、慌ただしく過ごさせていただきました2024年ですが、CYUONとしてこれまでとは違う感触を掴むことの出来た一年になったと個人的には感じています。

福山ー東京との往来が圧倒的に増えた2024年

2012年に立ち上げた粉体塗装工場。その後、2016年3月に自社のオリジナル技術「グラデーション粉体塗装」を発表し、早いもので9年近くの年月が経とうとしています。最近では様々な空間デザインの案件やインテリア製品に加えて、アート作品などの引き合いもいただくようになり、そして、そのほとんどが東京からの案件のため、本社工場のある広島県福山市と東京を往来する生活が続いています。よく、広島から打合せに来たとお伝えすると「遠くからわざわざお越し下さりありがとうございます」と言われるのですが、私的にはもはや広島・東京間は遠いと感じることが出来なくなってしまっていて、電話で「明日東京で打合せ出来ませんか?」という問いに対し「了解です」程度の感覚なんです。知人からはそんなに頻繁に東京行くんなら住めばいいのにと言われるのですが、あくまで生活の拠点は地元福山なのでそこは変える気はありません。これだけネットワークが進化しどこでも仕事が出来るので敢えて東京に住む必要性も無いですし。ただ、仕事の内容的に実際の塗装サンプルを見ながら担当者の方とお会いして打合せをした方が圧倒的に効率が良いので極力リアルでの打合せをさせていただいています。

転換点だった2024年のJAPAN SHOPでの展示

2016年から出展を続けている東京ビッグサイトで毎年3月に開催される日本経済新聞社主催の店舗総合見本市「JAPAN SHOP」。2024年で8回目の出展になるのですが、この年は初の3コマブースで過去最大の大きさにして(他のブースはもっと大きいですが私達にとっては大冒険)CYUONの世界観やクリエイティブを圧倒的なスケールで表現する展示となりました。イメージは初めてJAPAN SHOPに出展した時に見て感動した橋本夕紀夫さんデザインの荒川技研さんのブース。あの潔さとスケールの大きさに圧倒された記憶がずっと残っていて、いつか自分達もあのような表現をしてみたいという挑戦心に火が付き、ブースデザインしてくれたSOLstyleさんとの打合せの時にイメージをお伝えしデザインしてもらいました。打合せのときには「ロゴすらいらない」「誰もブースに立たない」「パンフやカタログも置かない」などぶっ飛んだ提案をしたのですが、さすがにそこまでは出来ず、ロゴはちゃんと貼り、ブースに立って説明をしてカタログもお渡ししました。
このブースは多くの反響をいただき、実際に多数の案件にも繋げる事が出来たり、私達CYUONのアイデンティティーを多くの方に伝えることが出来たと思います。そして空間デザイン賞ではこれまで受賞させて頂いたショートリストからステップアップして「審査員特別賞」をいただき、CYUONの取組を評価していただいたことに感謝すると共に、これまでやってきたことが間違いではなかったと確信することが出来た瞬間でもありました。

その後、このポリゴン達を大阪で開催されたアートフェスティバル「OSAKA ART and DESIGN」へと引き連れアート展に初参加。これまでの商業的な展示会とは違う、新たなカテゴリーへと足を踏み入れた瞬間となりました。

そして、DESINGNART TOKYOへの初参加。CYUONとして作品を制作しアート展に参加させていただき、グラデーション粉体塗装の可能性の訴求を行いました。このDESINGNART TOKYOでの取組については別のコラムで詳しく紹介させていただきます。

そして2025年を迎え

このように2024年はこれまでより自社の取組を加速させた1年となりました。新しいフィールドに足を踏み入れると景色が変わり、出会う人も変わります。自分の考え方についても視座が広がりこれまでとは違う感覚で物事を考えるようにもなったと思います。
日々、会社の経営を行いながら未来を見据えて行動しなくてはならず、攻める所と守らなければならない所を見極めながら選択を繰り返しています。なるべく柔軟に、尚且つ先鋭的に行動を起こし挑戦を繰り返すことが私達地方の小さなファクトリーの生き残る術であると思っていますし、その先駆者として良い前例を創り出し、日本のものづくり(製造業)を進化させていければとも思い活動しています。

そして2025年。2月はこれまた初めての参加となるアートイベント「New Energy」に参加。そして4月にはCYUON立ち上げ時から夢に見ていてたミラノサローネに参加することが決定しており、今、新たな取組をSOL styleさんと行っています。
そして、会社としても1月から組織を明確にするために部署化を採用し新たに取組を開始し、4月からは初の2名の新卒の採用も決まっており、動きの多い一年となります。

私個人としても6月に45歳を迎え、50歳が見えてくる年になってきました。
これまで通り突っ走るだけではなく、この先どのような会社にしていくのかも冷静に考えながら進めていかなくてはならない年になってきたと自覚もしています。常に5年後を考えながら経営をしてきましたが、これまでよりさらにスピード感を持って様々な取組を行わないと時代に取り残されるような感覚もあります。そのためには私一人では限界があるので、やはり一緒に仕事をしている会社のスタッフと一緒に未来を創造していきながら、共に成長し、より良いものづくりを行って行きたいと思います。その成長へと繋がるプロセスこそが会社で働いてくれているスタッフひとりひとりの幸せに繋がると信じていますし、そのような幸せを与えていけるような会社へと成長させていくことが私の大切な仕事だと思います。

2025年も慌ただしく一年になることは間違いなく、多分暇な時間など無いと思うので健康にも気をつけながら動き続けようと思いますので、今年のCYUONも楽しみにしておいてください。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

2025年令和7年1月
有限会社シリウス CYUON 代表 杉原広昭

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