2019.2.21
ゴルフコンペ用トロフィー
トロフィー制作
先日、私(CYUON代表の杉原)が所属しております地域団体福山商工会議所青年部(以下福山YEG)のゴルフコンペ用のトロフィーの制作依頼を頂きました。ゴルフコンペの幹事の方がもう使用していないパターを持参され、この上にCYUONオリジナルカラーを粉体塗装してくれての事。しかもトロフィーらしくゴールドにもして欲しいという要望と優勝者名を記入する紅白のテナントも付けるようにして欲しいという何ともワガママな依頼を頂きました。
幹事さんがやりたい事はひとまず理解した後、てどうしようかと試行錯誤をしていきます。まずは素材はスチール製ということで問題なし。グリップはゴムなので完全に撤去。粉体塗装は塗装後に乾燥炉で200℃の高温で焼き上げるのでゴムや樹脂は溶けてしまうのでさっさと取り外しました。パターのヘッドの部分も樹脂のようなプレートが付いていたのでこれも取り外しました。そしてそれを近所の板金加工工場へ持ち込みヘッドの箇所に鉄のプレートを溶接してもらうことに。すると写真のような素晴らしい仕上げをしてくれていました。さすが協和技研さんです。協和技研さんはこれまでCYUONの制作物に何度も協力をしてくださるとても気さくで腕の良い板金屋さんなんです。弊社から車で1分というご近所さんでもあります。
さて、色をどうしようかと考えた結果、ヘッドはCYUONのグラデーションカラーで色付けをすることにしました。そしてシャフトの部分は現在はシルバーのクロームメッキが施されており、そんなに傷も酷く付いていないのでこの下地を活かしゴールドのカラークリアで色付けすることにしました。下地がピカピカのクロームメッキなのでゴールドクリアを塗装すると下地が透けて金ピカになるという企みです。これで全体像が完成したのですが例の優勝者の名前を記入するテナントをどうするか、、、 そもそもどうやって取り付けるんだ? とうことでネットで色々調べると単に紐でくくりつけるだけということが判明。ただ穴が開いていれば良いみたいです。でもシャフトに貫通穴を開けるのもおかしいしので何か良いものはないかな工場内を探して周りました。すると最適なものをベテラン社員さんが提案してくれて一発で決定しました。さすがベテラン社員さんですね。元々印刷会社の営業部長をされていたので超提案型の発想でバッチリでした。ここまで決まれば後は得意の粉体塗装をするだけです。
そして完成品がこれ!
ヘッドのグラデーションカラーはSC-15「素潜りのときに目に飛び込んだ日差しの色」 ラメクリア仕上げです。なんて素敵なんでしょう!
そしてシャフトの部分は見事に金ピカに!ゴールドのカラークリアを2回粉体塗装し色を濃い目にアレンジしています。下地がクロームメッキなのでピカピカです。
そして例の優勝者の名前を記入するテナントを取り付ける部分ですが
こんなものを取り付けました。これ何かというとエアブローする際に使用するノズルの先端です。アルミ製なので粉体塗装も問題なく出来ます。別々で塗装し金属用の接着剤で取り付けました。この隙間に紐を通して取り付けるようにしました。
全体はこんな感じに仕上がりました。既にコンペは終了したようで大変喜んで頂くことが出来ました。色を変えるだけでこんなに印象が変わるし楽しい気分になりますよね。こういったご依頼はあまり無いのですが楽しそうな仕事は何でもやってしまいます。ちょっと番外編でした。
制作依頼 福山商工会議所青年部
協力会社 協和技研株式会社
※使用カメラ:Fujifilm X-T3 使用レンズ:XF16mmF1.4 R WR