コラム

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瀬戸内プロジェクトについて

CYUONではグラデーションやペールトーンといった「色」の開発はもちろんのこと、その「色」を活用するためのオリジナルプルダクトの開発も進めています。
CYUONのある広島県福山市は瀬戸内海に面した穏やかな気候が特徴の地域です。台風も中国山脈と四国山脈に守られておりほとんど直撃することは無かったり、真冬でも積雪する日は年に一度あるかないかと言うくらい本当に穏やかな気候で住みやすい地域なんです。そのためか昔から様々な産業が盛んで古くは繊維業や鉄鋼業、造船や製鉄の他に、お隣の街府中市では木工業が盛んです。有名な府中家具ですね。

CYUONではそういった地域の産業を活かし、昔からの技術を活用したプロダクト開発も進めています。

写真は鞆の浦という港町の鉄鋼団地にある株式会社三暁さんが作られている錨(いかり)です。三暁さんは近所の古い鍛造(たんぞう)の会社を引き継ぎその技術を残すため継承されています。鍛造とは金属を熱して叩いて形を形成するという昔ながらの加工方法です。数量が多く出る製品などは鋳造で作ったほうが効率が良いのですが、あまり数量が多くない物の加工は今でも鍛造で作ることがあるようです。

何も塗装をしなくても鍛造らしく無骨で格好いいんですが、紛体塗装で「色」を加えることで印象がかなり変わります。

錨をスケープカラーで紛体塗装するとこんなに印象が変わります。

単色のエア・スケープカラーでもこんなに軽い印象へと変わります。 単に「白」とか「黒」だと面白くないんですが こういった中間色を加えることでとてもオシャレになりますね。

CYUONではこの「鍛造」の技術を取り入れてオリジナルプルダクトの開発を進めています。 写真は鍛造で製作したテーブル脚。写真はまだ試作段階なので紛体塗装はしていないのですが、この鍛造の脚をエア・スケープカラーで紛体塗装すると重さが感じられないくらい軽やかに変身します。

そしてこの天板はお隣の街、府中市にある株式会社土井木工さんに作ってもらっています。土井木工さんは創業60年以上をほこる府中家具の老舗で自社製品も多く作られている府中家具を代表する家具メーカーの1つです。

その土井木工さんとコラボし自社製品のテーブルの開発を三暁さんと一緒に手伝ってもらっています。

このように現在CYUONでは、鞆の浦の鉄工所株式会社三暁さん、府中家具の株式会社土井木工さんとコラボし自社製品の開発を進めているんですが、これは地元瀬戸内の昔からある産業・技術を多くの人に知ってもらうきっかけになればという思いと、地元の産業がもっと盛んになり元気になっていければという思いも込もっています。 都会集中型になりつつある日本ですが各地域の産業は今でも素晴らしい技術を持ち日々仕事に取り組んでいます。こんな地元の素晴らしい技術を持った企業同士が協力し合うことで、これまで自社のみでは生まれなかった新しい要素や価値が生まれる可能性を感じることが出来たり、各地域や企業の技術を日本中に発信出来るきっかけになるのはないかと思い取り組んでいます。そして、自社には無い技術をコラボして補填することで今まで以上に開発するプロダクトの幅も拡がると思いますし、今までの活用方法とは違うアイデアも生まれてくると思います。

仕事を頂くだけではなく、自ら仕事を造っていく企業になることがこれから先の日本では大切な事になってくると思いますので、地元瀬戸内から日本へ、そして世界へ発信していけるようなプロダクト開発をこれから進めて行きます!

これからのCYUONの「瀬戸内プロジェクト」お楽しみに!

株式会社三暁 http://sangyoco.co.jp/

土井木工株式会社 http://www.doikagu.co.jp/

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