コラム

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Milano Salone 2025出展報告

CYUON BOSSによる、ミラノサローネ出展レポートをお届けします。
海外への初出展となった今回、その舞台裏や現地での反応、そして挑戦の記録をコラムとして綴りました。
ぜひご覧ください。

ミラノサローネへの初出展

2025年4月、イタリアのミラノで開催された国際家具見本市ミラノサローネにCYUONとして初めて参加してきました。
今回の出展は「NEW NORMAL 5」という企画に参加することでミラノサローネへの参加が決まるという流れになったのですが、この経緯については後ほど紹介させていただきます。
これまでCYUONでは国内の多くの展示会やデザインイベントに出展してきたのですが、海外での出展は初めてだったので右も左も分からない状態でしたが、一緒に参加するSOL styleさんやNew Normalの方々に色々と教えてもらいながら何とか無事に終えることが出来ました。関係者の皆様ありがとうございました。

今回のサローネの展示は、これまで行ってきたの鋼板へのグラデーション粉体塗装ではなく、SOL styleさんと共同開発した「CAPELLAMORPH(カペラモルフ)」という名称の新しい建材の初お披露目とすることとしました。理由としては、今回のNew Normal 5のテーマがデザイナーと企業が共同で製品開発を行い、数回に分けて各地で展示をしていきながら実際の製品化に向けてブラッシュアップをしていくという設定の元で進めていくという内容であったことと、自社としてもこれまでとは違う表現方法を試してみたいという次のステップを踏む第1歩のタイミングと重なったこともあり、新しい建材の発表という展示になりました。

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ミラノサローネ2025でのCAPELLAMORPHの展示

大好評を頂いたグラデーション粉体塗装

新素材「CAPELLAMORPH(カペラモルフ)」はFlexible Metal Sheetとして展開をしていくアルミ製の薄い金属シートになります。不燃も取れている材料なのでそのまま内装材としても使用することが可能で、CYUONのグラデーション粉体塗装による鮮やかな彩りと、薄い材質を活かした立体的なフレキシブルな形状により、グラデーションカラーに加えて、光と影による不思議な表情を表現することが可能な建材です。
今回はこのCAPELLAMORPHを大判で並べ、その色の表情を感じてもらう展示としました。また、その軽さを表現するために天井から吊り下げて照明のカバーとしての活用の提案も行っております。

ミラノサローネに参加するまで、自社のグラデーション粉体塗装が海外の人にどの様な評価をされるかがとても心配で正直不安に思っていました。特に日本より色についてはこだわりがありそうなので。。。
ところがサローネが始まり展示会場に続々と来場者が入ってくると、多くの方が間近で熱心に見たり、写真を撮ったり、通訳さんを通じて質問をしてきたりするなで、とても良い反響をいただき、当初の不安な気持ちから一変しすぐに安堵することが出来ました。
また、色や展示についても多くの方から高い評価をいただくことができ、自社のグラデーション粉体塗装が世界でも通用することが出来るということを実感することができただけでも参加した価値があるなと思いました。

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グラデーションでの色の移ろいに加え、光と影による陰影が奥行きを感じさせる

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展示台では製品の説明や実際に触ってもらえるように小さくした材料を展示

今回、このNEW NORMAL5に参加では、他の参加企業の方々との出会いも頂き、展示会場では色々なお話もさせていただきました。どの企業も自社の技術力を活かし、未来を見据えた取組をされていることや、デザインの力を活用しながら付加価値を加え、これからの厳しい時代を生き抜くために情熱を持って活動されていることも同業者として大変刺激をいただくことが出来ました。日本の製造業の技術は素晴らしく、もっと世界に出ていきながらその技術力をアピールしていくことで日本国内のものづくりがもっと活発になっていく活路を見出すことが出来るという確信も得ることが出来たことと、自分自身の見識も拡げることが出来る素晴らしい体験となった今回のミラノサローネ出展はこれから先の自社の新しい展開にも繋がっていくことと思います。

以下、展示場や他の出展者の作品の写真を掲載しておきます。
洗練せれた会場デザインや沢山の素晴らしい作品達がクリエイティブな空気を演出する展示場となっていました。ありがとうございました!

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※今回このような機会を頂いたNEW NORMALについては下記URLを参照ください!!

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