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日本空間デザイン賞2024 審査員特別賞受賞!

今年3月に出展したJAPAN SHOP2024での自社ブースが日本空間デザイン賞の最終審査に残り、見事「審査員特別賞」を受賞しました。この空間デザイン賞というのは、国内外の優秀なデザイナーや卓越したデザインを発掘し評価するという国内最大級のデザインアワードで、私たちは2018年から自社の展示会ブースをExhibition部門に応募し、このアワードに参加してきました。一次審査では全ての応募作品の中から「LONG LIST(入選)」を選定し、そこから二次審査で「SHORT LIST(入賞)」を選出。そしてSHORT LISTに入った作品で最終審査に移り、大賞などの受賞作品が決定します。これまで2018年に入選(アワードが現在の体制になる前)、2019年にLONG LIST入選、2021年に初めてSHORT  LIST入賞、翌年2022年にもSHORT  LISTをいただきました。そして今年もSHORT LISTまで残り最終審査へ進み8月末に行われた最終審査において金賞や銀賞は逃したものの「審査員特別賞」という大変名誉ある賞を受賞することが出来ました。今年はSHORT LISTより上に行ってみたいと思っていたので大変嬉しく思っています。また、私たちのような地方の小さなファクトリーの取組やクリエイティブを評価していただいたことに対し、これまでやってきたことが間違いではなかったと感慨深い気持ちでいっぱいです。

~ファクトリーの新しい在り方を定義する空間~ 
時代は変わった。大量生産するだけではなく、緻密で繊細な仕事にも誇りを持ち、それをクリエイティブの力を使い表現していく。自社の技術を創造的に使うことで、新たな技と価値が生まれ、市場を切り開くことが出来る。「⾦属の鉱⽯」として表現したこの空間は、日本のファクトリーが新たなステージへと展開していける無限の可能性を示唆している。

今回の空間デザイン賞で提出したコンセプト文です。私はものづくりに携わる人間として、今だけでは無く、未来にも目を向けて現状を変えていかなければならないと昔から思っていて、常に「5年後は無い」という意識を持って毎日を過ごしています。このままでは日本のものづくりは担い手も減少し、生産性も上がらず、衰退の一途をたどるしかありません。だからもっと積極的に自分達の技術を活用して新しい何かを生み出し、自らで新たな活路を見出していく必要性があるのだと感じます。今回のデザインはそんな私たちの想いをSOLstyleさんが見事に表現してくれた素晴らしい私たちらしい空間になりました。誰もが見た瞬間に「あっ」と驚き、そしてグラデーション粉体塗装の鉱石達に見とれインスピレーションを感じる。クリエイティブの力を借りることで私たち製造業はもっともっと飛躍することが出来ることの証明の様な空間です。
これから厳しい時代が到来しますが、クリエイティブにものづくりをする製造業の仲間がもっと増え、明るい日本の未来を築いていければと心の底から願っています。今回の受賞がその未来に向けた1歩になればいいなと。

【日本空間デザイン賞】
審査員特別賞受賞
「COLOR OF PLANETS ‐色の惑星‐」
Produce:CYUON(有限会社シリウス)
Design:SOLstyle
金属製作:成和プレス
ブース造作:アクセスT.T
ブース撮影:山城功也
モデル: 内田靖子

 

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